一万年前のヒトと犬から学ぶ「食の悩み」

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一万年前のヒトと犬から学ぶ「食の悩み」

スタッフコラム28話目

草原で生きる犬

犬は食いしん坊と決めつけがちですが、「食べない」というお悩みは多いです。
健康なのに、ごはんを食べないのはなぜでしょう。
一つの理由として、動物学者テンプル・グランディン氏の著書にヒントがありました。

今回は、現代のパートナーに必要なことと「食べない」お悩みの関係についてペットフーディストが解説します。

一万年の前のヒトと犬との関係

ヒトが飼い犬(犬の祖先)を埋葬するようになったのはおよそ1万年前から。なんと、このころからヒトと犬の脳は小さくなったそうです。
犬は食事や住処を与えられる代わりに、ヒトに外敵がいることや獲物の居場所を知らせました。こうして役割分担することでお互い使わない機能が退化していったようです。

大昔の祖先にはたくさんの仕事がありましたが私たちのパートナーはそうではありません。
安全な家の中で大切にされ、探しに行かなくてもごはんが出てくる生活。
運動量や刺激はかなり少ないですね。
これは食欲にも影響します。

「食べない」悩みと原因

健康なのにごはんを食べない原因は3つあります。
・食への危機感がない
・運動量や刺激が足りない
・ストレスを感じている

基本的にごはんを食べないのに、おやつを与えてはいけませんね。
ごはんを出されたときに食べなければ空腹を味わうことを覚えさせるべきです。

通常、犬はおやつを食べてもごはんを喜んで食べるもの。
食欲旺盛ではないのは、運動や刺激が足りないか、何かのストレスがあるのかもしれません。
ストレスとは緊張や恐怖だけでなく、大好きな飼い主に注目してほしがっているときもです。

飼い主ができること

パートナーの生活は大昔の祖先とくらべるとかなり退屈でしょう。
刺激を求めて飼い主に注目してもらいたい気持ちが高まるのは当然です。情緒が豊かな動物だからこそですね。

私たちにできるのは、散歩に連れ出すことと適切な食事を与える事。
外に出れば匂い、音、触覚などたくさんの刺激を得ます。
エネルギーを使えばお腹が空き、刺激を得ることで退屈からくる飼い主への依存心も減る可能性があります。

できるだけエネルギーを使うことが第一です。
でも、そこまで頑張れない場合は家の中で頭を使うような遊びもおすすめです。
脳を働かせるとたくさんのエネルギーを消費するからです。

<参考商品>
▽どうしたら出るかな?頭と体を使う知育玩具
取り扱いの知育玩具はこちら


▽中に入れるご褒美は美味しい匂いのものがおすすめ
グランドプレーリー(チキン&ホキ)>

こちらはおやつ(トリーツ)商品ですが、総合栄養食なので偏食を防げます。
最初は興味を持ってもらうために風味の強めのものにします。
上手にできたら褒めることが大事。
慣れたらあっさり風味のフードに変えて難易度をあげていくといいですよ。

まとめ

テンプル氏の言葉より
「犬がいろいろな行動を自ら学ぶのは、私たち人間の反応によって、行動が強化されるからだ」
食べないことを心配する態度が、ますます困った状況を招きます。
運動量を増やすと、食べない悩みを解決するだけでなくたくさんの恩恵があることに気がつきますよ。

私たちの生活に合わせてくれているパートナー。
退屈な毎日だと思われないよう、一緒に豊かな経験ができるといいですね。

不明点などありましたら、GREEN DOG & CATのケア・カウンセラーまでお気軽にご相談ください。


筆者

愛犬とペットフーディスト

ペットフーディストアドバンス・ホリスティックケア・カウンセラーペット栄養管理士犬の食事療法インストラクター上級師範

GREEN DOG & CAT ライフナビ編集部

犬と猫の基礎栄養学を学んだペットフーディスト等の資格を持つメンバーで構成されています。
パートナー(愛犬・愛猫)との暮らしを通して学んだことや感じたことを大切に、オーナー(飼い主)の目線に立ったコンテンツ制作を心がけています。

<編集部メンバーの取得資格> 編集部メンバーは、それぞれ得意分野に合わせて以下の資格を取得しています。

・ペットフーディスト
・ホリスティックケア・カウンセラー・ペット栄養管理士
・犬の食事療法インストラクター上級師範
・愛玩動物飼養管理士 など

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