腎臓をいたわるホームケア

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腎臓をいたわるホームケア

スタッフコラム39話目

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機能が少しずつ衰える慢性腎不全はパートナーの高齢期に多い腎臓の状態です。
初期は何か症状が出てくるわけではないので血液検査が気づくことが多いでしょう。

老化と言ってしまえば自然なことですが少しでも健康な状態を維持したいものですね。
今回は腎臓を労わるホームケアをホリスティックケア・カウンセラーがお伝えします。

腎臓の衰えを早める原因

・水分不足
・タンパク質の過剰摂取


腎臓は老廃物を身体の外に出すために処理をする大切な臓器。
簡単にいうと血液をきれいにするところです。

腎臓の衰えを早める原因に水分不足とタンパク質の過剰摂取があります。
水分不足だと腎臓に充分な血液が届きにくく酸欠や栄養不足を招きます。
タンパク質は老廃物を作る材料なので過剰に摂ればそれだけ腎臓を酷使します。
腎臓の健康維持には水分摂取とタンパク質の適量を意識しましょう。

お家で出来るケアとして、冷えを防ぎ、血流をサポートすることが役立ちます。

腎臓のためのホームケア

・マッサージ
・腹巻
マッサージは皮膚の上から刺激を与えることで血流促進や体を温めることができます。
腎臓にはしっかり血液を届けることをサポートできるのです。

また、背骨に沿って通っている自律神経は各臓器へと繋がっています。
そのため、背骨周辺をよくほぐしてあげることは臓器への健康に役立ちます。

<マッサージのルール>
・パートナーもオーナー様もお互いリラックスできる状態で行います。
・痛がる箇所は触らないようにしましょう(例:腰痛がある場合、腰周辺は触らない)
・最初は撫でる程度、徐々に強さを変えても良い(心地よさそうな表情の強さを探る)
・背中を首元からお尻側へ(毛並みに沿って)
・お尻側から首元へ逆なでする場合も良い刺激に感じる場合があります
・1日5~10分程度でOK

<腎臓ケアマッサージの場所>
犬039図小.png
・背骨に沿って(図の赤線部)、撫でる、皮膚をつまむ、皮膚を持ち上げる、押す、など
パートナーが嫌がらない方法で行いましょう。
もちろん時間がある場合は、全身をマッサージしてあげることをおすすめします。

・特に背中の中央(肋骨の途中から骨盤までの間)の背骨の両側を親指で押す(図のピンク部)
皮膚に手のひらを押し当てたままグルグル時計回りにゆっくり回すと良い刺激に。
ホットタオル(ビニール袋に入れて)などを当てて温めてあげるのも良いですよ。

1日5分程度が目安です。(熱過ぎないように注意してくださいね)

<腹巻>
・腰やお腹を冷やさないこと
最初は嫌がるかもしれませんがシニア犬になるとあまり気にならない場合も多いようです。
小型犬なら、婦人用の足首ウォーマーやネックウォーマーで代用できる場合もあります。

まとめ

腎臓の数値を指摘されると心配になりますね。
食欲もあり元気な状態なら、水分不足やタンパク質の摂り過ぎていないか見直してみてください。

マッサージの習慣は体の表面の異常(デキモノや脱毛など)を早めに気づくのに役立ちます。
シニア期は心配が増えるものですが、穏やかな時間を持つことも大事にしてくださいね。

【関連ページ】
愛犬の腎臓が気になる!慢性腎臓病(慢性腎不全)対策の食事


不明点などありましたら、GREEN DOGのケア・カウンセラーまでお気軽にご相談ください。

筆者

愛犬とペットフーディスト

ペットフーディストアドバンス・ホリスティックケア・カウンセラーペット栄養管理士犬の食事療法インストラクター上級師範

山本 由能(やまもと ゆの)

現在の愛犬との生活がきっかけで犬の食事や心のケアについて勉強を始めたことがご縁となりGREEN DOGへ。
自身も飼い主のひとりとして愛犬との生活を楽しみ介護も経験。
日々の業務では主に犬の栄養学や健康維持に関する情報を発信しています。

GREEN DOGへようこそ はじめての方へ伝えたい、わたしたちのこだわり。

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