専門家おすすめの愛犬用サプリ!いつから始めるべき?選び方のポイントもご紹介

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専門家おすすめの愛犬用サプリ!いつから始めるべき?選び方のポイントもご紹介

スタッフコラム41話目

犬にサプリを与えるようす

愛犬(パートナー)にもサプリメントを与えることは珍しくなくなってきました。

お腹の健康には乳酸菌、ひとみ(目)の老化対策にはポリフェノール配合、など私たちヒトと変わらない商品が数多くあります。さらに手作り食ではカルシウムやタウリン、年齢を重ねてきたらマルチビタミンやハーブなど。

情報が溢れているため、どれを選べば良いかわからないというお声もよく聞きます。また、私たちヒトにおいてサプリメントの過剰摂取の注意喚起があるように愛犬への与え方にも注意は必要です。

今回は愛犬用サプリメントの種類からよくある疑問まで、ペットフーディストの山本が詳しく説明します。

犬用サプリを口に入れる犬

栄養の補助

サプリメントは栄養の補完をするための食品です(行政的な定義はありません)
医薬品ではなく食品という位置づけです。栄養成分や薬効成分などを摂取することで健康維持(病気の予防、治療補助を含む)のサポートを期待するものです。

栄養バランスを整えることによって体の不調を解決、または不調の起こりにくい健康で元気な体を維持する予防医学の考え方に基づいて活用することができます。

薬との違いは治療目的ではないこと。薬効成分の濃度も薬に比べて少ない分、日常的に摂りやすいものです。ただし、経験的に使われてきたもの、作用成分について科学的に解明できていないものも含まれます。

過剰摂取はもちろんのこと、漫然と続けるのではなく定期的に必要かどうかの見直しをする意識を持つべきでしょう。

「気になりだしたら、すぐ」

いつから始めるのか、シニア犬になったら何か与えた方が良いのかという質問をいただくことがあります。

何かはっきりした症状がある場合は、病院で診てもらって治療すべきです。サプリメントは病気ではないことがわかっている段階で、少し気になりはじめたなら、すぐという答えになります。

サプリメントには栄養を補完するもの。私たちが肌の調子がいまいちだと感じたときは、最近野菜不足だったと気づくことがありますよね。美容家の中にはニンジンジュースを愛飲されている方がいるように、ニンジンにはβカロテン(ビタミンA)が豊富で肌の健康に役立つ成分です。

でも、ニンジンジュースを飲めない、作る暇がないという方はビタミン剤を服用するでしょう。服用したからといって明日にはお肌がつるつるになるわけではありません。しばらく続けた結果、なんとなく調子が良くなってきた、などの実感が出てくるもの。

犬用サプリメントも同じで、不調に陥らないよう現状維持や調子を取り戻すためには気づいたときからはじめることが理想です。

犬用サプリの種類

目的や役割による分類

ベースサプリメント

体に必要な栄養素のうち、普段の食事だけでは不足しがちなものを補給するためのサプリメントです。ビタミン・ミネラル類、オメガ3脂肪酸オイル、乳酸菌などがこの分類に入ります。

ヘルスサプリメント

健康や皮膚・被毛・目などのイキイキを維持する役割が期待できるものです。愛犬用としても抗酸化、免疫維持に期待するものとして、コエンザイムQ10、アントシアニン、ビール酵母、イソフラボンなどがこの分類に入ります。

オプショナルサプリメント

経験的に利用してきたハーブや漢方類などを含み、不調時のサポートや現状維持が期待できる成分を含有しているものです。たとえば関節サポート(Ⅱ型コラーゲン)、腎臓・心臓サポート(タウリン)、目の健康維持サポート(ビルベリー)、ワクチン接種やフィラリア予防薬を服用する期間には肝臓サポート(ダンデライオン、マリアアザミ)などがこの分類に入ります。

形状について

錠剤

錠剤

犬はヒトのように水と一緒に飲むことはできないため、多くは嗜好性をあげる工夫がされています。噛み砕きやすい硬さや犬が好む香りがついていることがあります。小さく砕いてウェットフードや肉で包んで与えることもできます。

ハードカプセル

ハードカプセル

薬でよくみかける形状です。中・大型犬であれば丸のみができるかもしれませんが錠剤よりも食べさせるのが難しいでしょう。中身を出せば錠剤と同じように与えることができます。

ソフトカプセル

ソフトカプセル

ゼラチンなどで丸っとひとつの形状になっています。魚油のようなオイルではよく使われています。そのまま丸のみさせる目的で作られていますが、与えにくい場合は針で刺したり、キッチンバサミで切れ目を入れたり、中身を絞り出して与えます。

液体

液体

ハーブチンキ(濃縮エキス)にも多いです。液体は固体よりも吸収率が高いので消化能力が衰えている場合にも与えやすいです。そのまま舐めさせるのが難しい場合はやはり食品に混ぜ込んで与えます。

  • ビタミン・ミネラル類

    体に必要な量はとても微量ですが、なければ体を動かせないもの。車に例えるならエンジンオイルの役割です。シニア期にはオールインタイプ、特に代謝が気になる(疲れやすいなど)ときにはビタミンB群など、目的別に選ぶ場合もあります。

  • アミノ酸

    体作りの材料になる成分です。特に筋肉維持サポートには体内で作れないため食品から摂る必要がある必須アミノ酸の組み合わせBCAA(バリン、ロイシン、イソロイシン)、腎臓が気になるときにはタウリンが役立ちます。

  • 乳酸菌

    お腹の健康維持に役立つ成分です。腸は体を守るバリア機能が働く重要な場。病気の予防のためにもお腹(腸内環境)を意識することは有益です。体に不調が起きやすい、プレシニア期(シニア期の手前から)にも。比較的、愛犬が食べやすい風味のものが多いです。

  • 抗酸化栄養素

    若さ(イキイキ)維持のために役立つ成分です。体の中で発生する活性酸素が多いと細胞を傷つけてしまいそれが免疫力低下や老化に繋がります。心身にストレスが多い状態、老化が気になるときにおすすめです。

  • コラーゲン

    皮膚や関節・骨が気になる場合に補いたい成分。コラーゲンはタンパク質のひとつとして、しなやかさサポートの役割を担っています。皮膚や軟骨、骨の中にも豊富に含まれており、美容成分としても情報が多いです。

サプリメントは栄養の補助のため、特定の栄養素を積極的に(通常よりも効率よく)摂るためのものなので、与え方にも注意が必要です。

  • 食品のひとつと考えるサプリメントは基本的に通常の飲食での飲み合わせに気をつける必要はないもの。
    ただし薬を処方されている場合には注意が必要です。薬の効能を妨げたり、強めたりする可能性もあるため、まずは獣医師に確認してから与えてくださいね。

    また、サプリメントであっても同じ目的のものを複数与えることは避けましょう。栄養の補助と言っても過剰も健康を害する可能性があるからです。 こちらも参照ください。

腎臓・心臓が気になる

ピュアタウリン

ピュアタウリン

腎臓、心臓、脳、網膜等に多いタウリンの不足が気になるときに。猫の必須栄養素(食物から摂取する必要がある)のひとつですが犬にも大事な成分です。

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コエンザイムQ10

コエンザイムQ10

腎臓・心臓をはじめ常に活動して忙しい臓器ほど細胞のイキイキ維持のサポートが役立ちます。風味も与えやすい粉末タイプのサプリメント。

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肝臓が気になるとき

ヘパフィト for K9(フォー ケイナイン)(旧デトックスサポート/ピュリファイ)

ヘパフィト for K9(フォー ケイナイン)(旧デトックスサポート/ピュリファイ)

ワクチン接種やフィラリア予防薬などの薬を飲む機会が増えると仕事量が多くなる肝臓。そんなときに数種類のハーブがやさしくサポートしてくれます。ハーブ粉末のサプリメント。

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ダンデライオン・マリアアザミブレンド

ダンデライオン・マリアアザミブレンド

肝臓の栄養となる成分をマリアアザミの種、ダンデライオンの根といった植物から抽出したハーブチンキ(液体)のサプリメント。

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消化力が気になる(消化酵素)

グリーンザイム

グリーンザイム

フードの切り替え時等に少し心配があるときにも。シニア期のお腹のサポートにも。ほんのりミルク風味。

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プラントエンザイム

プラントエンザイム

植物由来なので動物性成分にアレルギーがあるパートナーにおすすめ。腸の健康に役立つ乳酸菌も配合。

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うんちが気になる(腸内環境)

乳酸菌Daワン

乳酸菌Daワン

犬のお腹のために作られた乳酸菌。病中・病後のサポートにも。スティック状の個包装(粉末タイプ)だから旅行やお出かけにも◎。

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乳酸菌生成エキス コスモスラクト

乳酸菌生成エキス コスモスラクト

乳酸菌が作り出した腸に有益な物質がお腹の健康をサポートします。病中・病後のサポートにも。透明な液体タイプ。簡単で続けやすい腸ケアサプリメントです。

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手作り食の補完アイテム

ナチュラルカルシウム

ナチュラルカルシウム

リン(肉、卵、レバーに豊富)とのバランスを摂るためにカルシウムもお忘れなく。サンゴ藻が原料なのでカルシウムだけでなく哺乳類に必要なミネラルが簡単に摂れる粉末タイプのサプリメント。

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プチクリルオイル

プチクリルオイル

アレルギー・心疾患・がんと闘うときのサポートに役立つDHA・EPAが吸収しやすいタイプのオイル。小さなソフトカプセルはそのままで与えられますが、カプセルごとお湯で溶かすことも可能。

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シニア期サポートに

アニマストラス 顆粒タイプ

アニマストラス 顆粒タイプ

元気維持のために日常的に与えやすく比較的嗜好性も高い栄養補給サプリメント。酵素、アミノ酸、ビタミン・ミネラルが入ったオールインワン。

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ホーソンプラス

ホーソンプラス

疲れやすい、ドキドキ、ハァハァが気になったら。自然の恵みの成分で作ったハーブチンキ(液体)のサプリメント。

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病気と闘うときのサポート

ミナスプロン スーパー

ミナスプロン スーパー

ペット用高濃度プロポリス(液体タイプ)。少しマヌカハニーに似た風味で比較的与えやすいのが特徴。

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冬虫夏草・霊芝ブレンド

冬虫夏草・霊芝ブレンド

消化吸収しやすいエキスなので消化能力が衰えてきたパートナーにも与えやすいです。稀少なキノコ「霊芝」も配合。

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サプリメントの与え方がわかりません。

各商品ページや商品のラベルに与え方の指示があれば、それに従ってください。特に記載がない場合は、食事に混ぜるか、できれば食後に直接飲ませてあげてください。サプリメントも食品のひとつとして消化吸収されます。通常の食事の時間は消化器官が活発になっている状態なのでサプリメントの吸収にも適しています。食べにくそうであれば愛犬が好むもの(ヨーグルト、ウェットフード、おやつなど)に混ぜたり、錠剤であれば小さく砕いてから混ぜてみてください。

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与える量をきちんと計ることができません。多めに与えても大丈夫ですか?

薬ではありませんので、多少与えた(倍量与えた)としても、ほとんどの場合は問題ありません。ただし、一度に大量に飲むとそれだけ体が処理をする仕事が増えます。サプリメントはたくさん与えるほど効果が早く出るというものでもありませんので、メーカーが推奨している給与量の目安に従うことをお勧めします。

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ハーブは犬にもメリットがあるのですか、与えてはいけない種類もありますか?

私たちヒトとハーブよりも野生動物とハーブの歴史はもっと古く、体調が悪い時に自ら選んで食べてきたことがわかっています。またハーブの科学的根拠も解明されているものがあり犬にもメリットがあると考えられるものが商品化されています。ヒトと犬では内臓の働きがよく似ていますが、犬には与えられないものもあります。ハーブに詳しい専門家による処方または犬用ハーブ商品を選ぶことをおすすめします。

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保存方法は?

各商品ページや商品のラベルに与え方の指示があれば、それに従ってください。特に記載がない場合は、高温、多湿、直射日光を避けてください。湿度が多い、もしくは気温の変化が激しい場合は冷蔵庫で保存されることをお勧めします。お子さんやパートナーが触れない場所に保管してくださいね。

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どのくらいの期間与えれば良いですか?

目的によって異なります。たとえばフィラリア薬を使用するため肝臓サポートを期待する場合は、投薬の前後1週間を目安に与えるなど一時的に与えるケースもあります。
サプリメントは基本的に即効性がありませんので、与えたことによる不調がみられなければ短くとも3~4週間、理想は1~2ヶ月くらい様子を見てください。その後、他のサプリメントを試すことや基本となる主食が体質に合っているか、別の要因がないかを探るなどを検討します(病気がある場合は獣医師の診断に従ってください。)時には与えるのを休んでみて本当に必要かどうかの見直しも必要です。

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サプリメントで病気は治りますか?

サプリメントは直接的に病気を治すものではありません。(病気に関しては動物病院での治療が必要です)
サプリメントは、栄養を補完する役割により気になる症状(関節や目の老化、軟便など)の間接的なサポートが期待できるものです。栄養不足(偏り)により免疫力が低下や老化が進むことが考えられます。現在の愛犬の状態をよく観察して栄養面での不足がないか考えてみましょう。

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パテラ(膝蓋骨脱臼)に効くサプリはどれですか?

パテラは器質的問題(骨の形状)のため、サプリで治すことはできませんが関節周りの筋肉やじん帯をしっかり維持することが関節の健康維持につながります。こちらで紹介しているサプリメントをお選びください。

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白内障を治すサプリはどれですか?

白内障は水晶体を構成しているタンパク質の変性(硬化)です。たとえるなら生卵の白身を過熱すると白く硬くなるのと同じで、これを元に戻すことはできません。ですが、抗酸化成分が進行を少しでも抑えることに役立つことがわかっています。こちらで紹介しているサプリメントをお選びください。

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サプリを与える時間はいつが効果的?

栄養素の過剰分は体が排泄するようになっています。一度にまとめて与えるよりも可能な範囲に分けて与える方が効率よく体に吸収されると考えます。たとえば一日3回食であれば、3回の食事ごとに分けて与えると良いでしょう。(与え方の指示がある場合はそれに従ってください)

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愛犬のイキイキした姿

愛犬家のみなさんからは、先代犬に役立ったサプリを現在の愛犬にも与えておられると聞くことがあります。与えるメリットを実感されたからですね。
サプリメントの弊害としては、シニア期になるほど数が増えがちなこと。そのせいで一番大切な食事が嫌になり食べてくれない状態に陥っては本末転倒ですね。
まずは土台となる主食をしっかり食べてこそ、サプリメントが役立つことを忘れないでください。

獣医学の進歩により愛犬たちも長寿になってきたからこそ、生活の質を維持してあげたいですね。ときにはサプリメントも上手に利用して愛犬のイキイキした時間が増えることを願ってます。

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フードやサプリメント選びにお困りの際は、お気軽にGREEN DOGのごはんの窓口にお問い合わせください。

筆者

愛犬とペットフーディスト

ペットフーディストアドバンス・ホリスティックケア・カウンセラーペット栄養管理士犬の食事療法インストラクター上級師範

山本 由能(やまもと ゆの)

現在の愛犬との生活がきっかけで犬の食事や心のケアについて勉強を始めたことがご縁となりGREEN DOGへ。
自身も飼い主のひとりとして愛犬との生活を楽しみ介護も経験。
日々の業務では主に犬の栄養学や健康維持に関する情報を発信しています。

GREEN DOGへようこそ はじめての方へ伝えたい、わたしたちのこだわり。

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