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ハロウィンレシピ(チョコとキャロブのこと)
スタッフコラム47話目
ハロウィンのイメージカラーのひとつである黒色は、コウモリや猫、魔女の帽子など。
私たちが食べるクッキーならチョコレートの原材料でもあるカカオ入りココアパウダーを使用しますが、パートナー(愛 犬)にはカカオを含むものは与えられません。
代わりにココアの風味や色によく似たキャロブパウダーを使います。
今回は、ペットフーディスト山本がカカオとキャロブの違いやハロウィンを盛り上げるクッキーレシピについてご紹介します。
カカオとキャロブの違い
◆カカオ
パートナーにチョコレートを与えられない主な理由は原材料であるカカオの中のテオブロミン(苦味成分)。テオブロミンには中毒を起こす成分があり、犬にはこの毒性が体に強く作用し、死亡リスクの高い成分です。チョコレートは私たちにとってリラックス効果や末梢血管の血流をサポートするといったメリットがあるのに、パートナーには与えられないのです。
カカオの含有量が高いほどテオブロミンも多くなるので、ミルク系よりビター系(苦い)チョコレートの方が危険度は高くなります。
なぜ私たちには平気で犬にはダメなのか、それはテオブロミンを肝臓で分解解毒する速度の違いです。実験によると私たちは6時間、犬は17.5時間だったそうです(血漿中の半減期の時間)犬に毒性が現れる量は体重2㎏の犬で市販のビター系板チョコ1枚という情報がありますが、これは個体差によるので少量であってもパートナーが誤って口にしないように管理するべきです。食べたことがわかったらすぐに病院に行きましょう。
<テオブロミンによる症状>
・動悸、興奮、神経過敏
・震え
・昏睡、けいれん
テオブロミンは中枢神経系、循環器系、腎臓、ある種の筋肉に作用を起こします。
また、チョコレート(カカオ)にはカフェインが含まれますし、糖質や脂質が多く点でもパートナーには与えられませんね。
◆キャロブ
日本名ではイナゴ豆。この豆のさやを乾燥粉末にしたキャロブパウダーというものが製菓材店や健康食品店で購入することができます。テオブロミンやカフェインを含みないのでパートナーにも与えられます。
主な栄養素はカルシウム、食物繊維、鉄分、マグネシウムです。自然の甘みもあります。
◆カカオとキャロブの違い
・カカオはテオブロミン、カフェインが問題。これらはキャロブには含まれていない
・キャロブはカカオよりも脂質と苦みが少ない
カカオ(チョコレートやココア)は犬に与えてはいけませんが、キャロブは与えられます。
【参考資料】ペット栄養学会誌15(1)禁忌食(その2)チョコレートとイヌ・ネコの健康
ハロウィンクッキーレシピ
◆材料(作りやすい量)
・小麦粉 80g
・キャロブ 15g
・オリーブオイル 大さじ1
・鶏レバー(加熱済)もしくは商品(※1) 15g
・豆乳 大さじ2
・甘酒(あれば) 大さじ1
(※1)GREEN DOG & CAT×ドットわんの逸品 ひろしまハーブ鶏レバー炭火焼【数量限定】(販売終了)
◆作り方
1.ふるった小麦粉とキャロブ、サラダ油、豆乳、甘酒をそれぞれ混ぜ合わせる
2.1をビニール袋に入れてよく混ぜて(揉んで)まとめる
3.2を半分に分け、片方には刻んだ鶏レバーを混ぜる
4.3を麺棒で厚さ3から5㎜にのばし、型抜きし、オーブンで焼く(160℃で20分)
目や口は水切りヨーグルトやカッテージチーズを利用して描いてみてくださいね。
甘酒は自然な甘みをプラスするためですのでなくても作れます。ビニール袋でまとめる際、水分が足りなそうに思えてもしばらく揉んでいると後からまとまってきます。それでも足りない場合は豆乳を足して調整してください。
レバーが入っているのと入ってないのではパートナーの反応に違いがあるか観察すると面白いですよ。
おわりに
多くの方はパートナーにチョコレート(カカオ)を与えてはいけないことをご存じなのですが、ご家族が知らずにうっかり与えてしまうという事故もあるようなので、その点にも注意しましょう。
商品選びにお困りの際は、ぜひお気軽にGREEN DOG & CATのペットフーディストにご相談ください。
筆者
ペットフーディスト、 アドバンス・ホリスティックケア・カウンセラー、 ペット栄養管理士、 犬の食事療法インストラクター上級師範
GREEN DOG & CAT ライフナビ編集部
犬と猫の基礎栄養学を学んだペットフーディスト等の資格を持つメンバーで構成されています。
パートナー(愛犬・愛猫)との暮らしを通して学んだことや感じたことを大切に、オーナー(飼い主)の目線に立ったコンテンツ制作を心がけています。
<編集部メンバーの取得資格> 編集部メンバーは、それぞれ得意分野に合わせて以下の資格を取得しています。
・ペットフーディスト
・ホリスティックケア・カウンセラー・ペット栄養管理士
・犬の食事療法インストラクター上級師範
・愛玩動物飼養管理士 など