愛犬もおかゆを食べて大丈夫!与え方や簡単レシピをご紹介

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愛犬もおかゆを食べて大丈夫!与え方や簡単レシピをご紹介

スタッフコラム58話目

ドッグフードを食べない犬.jpg

みなさんは愛犬(パートナー)におかゆを作ってあげたことはありますか?
私たちがおかゆを食べる時といえば、胃が疲れているとか、風邪で少し熱があるとか、体調がすぐれない時ですね。
おかゆはお腹にやさしく、喉を通りやすいので、体調不良でも食べやすいごはん。それは愛犬たちにも同じことが言えます。

手作り派の飼い主さんであれば比較的抵抗なく与えられるものですが、おかゆを与えても良いのか迷ってしまう飼い主さん(オーナー様)も多いようです。

今回は犬猫の食事の専門家であるペットフーディストの山本が、愛犬におかゆを与える際の注意や簡単なレシピをご紹介します。

おかゆ

犬にも白米やオートミールを煮込んで作った「おかゆ」を与えることはできます。ただし、具材をあまり入れないおかゆは栄養素も少ないです。ドッグフードのように健康な時の主食として継続できるものではありません。

・おかゆは一時的なケア食
・病気の場合は獣医師の食事指導に合っている場合のみ与える

犬の食性(何を食べるのか)は私たちヒトよりもタンパク質の割合が多い食事が合っています。おかゆはあくまで一時的に与える食事であり、ケア食のひとつとして考えてくださいね。

おかゆのいちばんのメリットは胃腸の負担を減らすことです。

犬は本来ヒトのように食べ物をよく噛んでやわらかくしたりすりつぶしたりする咀嚼(そしゃく)を行いません。そのため消化のスタートは食べ物を粥状にする胃からです。おかゆは名前の通り既に粥状なので胃への負担が少ない消化にやさしい食べ物というわけです。

おかゆとひと口にいっても水分多めでシャバシャバした感じもの、ベタベタと重ためのものといった食感のタイプがありますね。体調がいまいちのときは水分が多めのものを少量ずつ(水分を摂るためを目的としたもの)小分けして与える方法がおすすめです。 体調の回復に合わせて具材の量、与える量を増やしていくと良いでしょう。ただし犬は(猫も)ベタベタした食感はあまり好みないともいわれていますので、食いつきが悪ければ食感と意識してみてくださいね。

脂質は三大栄養素(タンパク質、脂質、炭水化物)の中でいちばん消化に時間がかかります。ドッグフードには犬に必要な脂質がしっかり含まれていますが、おかゆは素材に含まれるほんのわずかな脂質のみの低脂肪食。この点も消化に良い大きな理由です。

何らかの原因で下痢や嘔吐があれば、まずは病院で診てもらうことが大事。初めての症状の場合は特に注意しましょう。
その上で回復期(症状が落ち着き少しずつ食べられるものを与えても良いと診断された時)に少量ずつ与えてみましょう。ドライフードをふやかしても食べられない場合などに役立ちます。
ただし、食べるからといって一度にたくさん与えるとやはり消化に負担をかけてしまい症状をぶり返すことになりかねません。ゆっくりあせらず様子をみましょう。

犬は体調がすぐれない時に何も食べずに体を休めようとする場合があります。食べ物を消化することも多くのエネルギーが必要だからです。無理にいつものドッグフードを与えなくても良いでしょう。 少しでも栄養補給したい場合には消化の負担が少ないおかゆが役立つでしょう。

シニア期は歯の状態が悪い、消化器官の衰え、などこれまで食べてきたものが食べられなくなることがあります。また、食に対して気まぐれな面が出てくる場合も。
おかゆは口の中が潤い飲み込みやすいのでおいしい風味付けをすれば食べるかもしれません。また水分をしっかり摂ることで食欲が戻る場合もあります。栄養バランスよりも少しでも食べることや水分補給を優先する場合に試してみてはいかがでしょう。

一般的なイメージのおかゆは消化に良いのがメリットですが水分が多く栄養素が少ない食べ物です。健康な愛犬の毎日の主食には不向きです。栄養を摂るためには大量に食べなければならず、栄養を補うにはタンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルを足さなければなりません。

おすすめできる例は食欲旺盛で肥満気味の愛犬のダイエット対策です。与えているドッグフードを1割減らし、おかゆでかさましすればカロリーオフが期待できます。または3日のうちの1食をおかゆに置き換えればやさしいダイエットになるでしょう。 いずれにしても主食として何日も継続することは避けてくださいね。

ドッグフードへのトッピングに使うのはおすすめです。ドライタイプなら水分が摂れますし、ウェットフードにも味の変化をつけられます。ただしおかゆが低カロリーといってもたっぷりトッピングすれば太る原因になりますので注意してください。

空腹時間が長いと黄色や白色の液を吐いてしまうタイプには、間食や最後の夜食に少しおかゆを与えるのもひとつの方法です。脂質を含まないおかゆの方が胃液(白色液)や胆汁(黄色液)の分泌を抑えられます。このケースにはおかゆの中にキャベツ(胃酸分泌を抑えるビタミンUが豊富)を一緒に入れるのもおすすめです。

おかゆといっても比較的しっかり肉や野菜を入れて作られた商品があります。トッピングや主食に混ぜて与えるとおいしさアップになります。 保存食としてもいかがですか。

BY PET FOODIST 鹿肉のおかゆごはん

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北海道・オホーツク産の鹿肉、米、かぼちゃ、大根、キャベツ、ほかにもたくさんの自然素材、スーパーフード"スピルリナ"も入った栄養たっぷりのおかゆごはんです。

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BY PET FOODIST チキンのおかゆごはん

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ガラスープと南九州産ささみ、米、かぼちゃ、大根、キャベツ、ほかにもたくさんの自然素材、スーパーフード"スピルリナ"も入った栄養たっぷりのおかゆごはんです。

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BY PET FOODIST おさかなのおかゆごはん

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いわしからとった出汁、京都・舞鶴産の魚、米、かぼちゃ、大根、キャベツ、ほかにもたくさんの自然素材、スーパーフード"スピルリナ"も入った栄養たっぷりのおかゆごはんです。

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体調不良から少し何か食べられそうな時。どんなおかゆが良いのか基本となるおかゆをご紹介します。

白米を炊いたものをやわらかく煮て作るおかゆです。粒をつぶしながら煮ると良いのですが、少々たいへんなので、ブレンダーにかけて細かくすると良いでしょう。

かなり薄めのおかゆです。飲み物のように薄いものです。状況によっては米の量を増やしてあげると良いでしょう。鹿肉は低脂肪ですが、やわらかく仕上げたものは与えやすいです。風味も豊かなのでほんの少量で良いでしょう。代わりに鶏のささみを茹でたものもおすすめです。

おかゆ材料

【材料】

・白米(炊いたもの)  50g
mot!やわらか鹿肉 鹿角切り 3片
・水  300㏄
カロリー:90kcal(全量)
※分量は作りやすい量の目安です

白米を煮たもの

1鍋に水を入れ白米を煮る。やわらかくなったらブレンダーにかける。

おかゆと鹿肉をほぐしたものを入れたら出来上がり

2 器に①と鹿肉をほぐしたものを入れたら出来上がり。

回復期のお腹に負担をかけないよう薄いおかゆにしています。食べるというより水分を摂ることがいちばんの目的です。少量ずつ与えてください。
犬たちに大人気の鹿肉の風味をつけるとおいしく食べられます。鹿肉は少しだけ入れてあげるようにしてくださいね。はじめは鹿肉の風味のついた汁だけを飲ませてもいいですね。
体調に合わせて少しずつ白米の量を増やすと良いでしょう。もちろん体調に問題がないようならいつものドッグフードを少しずつ増やして通常食に戻していきましょう。

※おかゆに使用する水は軟水(日本の水道水は軟水)をおすすめします。軟便が気になるときはマグネシウムの多い硬水(ミネラルウォーター)は控えてみてください。

手作り食に興味がおありの飼い主さんはぜひいろんなアレンジを楽しんでください。
こちらは健康な時のお楽しみごはんのレシピです。

鶏ささみとアスパラのチーズリゾット

鶏ささみとアスパラのチーズリゾット

チーズの香りが食欲をそそる。水の量を加減してかためのリゾットにも水分多めのおかゆにも。

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ゴロゴロ鶏肉と白菜の簡単リゾット

ゴロゴロ鶏肉と白菜の簡単リゾット

レシピは蒸し焼きですがたっぷりの水を鍋に入れて作っておかゆにしても◎

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うなぎとモロヘイヤのスタミナ粥

うなぎとモロヘイヤのスタミナ粥

スタミナをつけたい時ならうなぎを少し使ってみるのはいかが。

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おわりに

今回はおかゆを与える際の注意やレシピをご紹介しました。回復期に利用する際は用心深く与えてください。治療中の場合は必ず獣医師の指導に従ってくださいね。

愛犬の食事のレパートリーが増えて、いざという時の備えにも役立ちますように。

【参考資料】
・ペットフーディスト養成講座Vol.1 (株式会社カラーズ・エデュケーション)

フードやサプリメント選びにお困りの際は、お気軽にGREEN DOG & CATのごはんの窓口にお問い合わせください。


筆者

愛犬とペットフーディスト

ペットフーディストアドバンス・ホリスティックケア・カウンセラーペット栄養管理士犬の食事療法インストラクター上級師範

GREEN DOG & CAT ライフナビ編集部

犬と猫の基礎栄養学を学んだペットフーディスト等の資格を持つメンバーで構成されています。
パートナー(愛犬・愛猫)との暮らしを通して学んだことや感じたことを大切に、オーナー(飼い主)の目線に立ったコンテンツ制作を心がけています。

<編集部メンバーの取得資格> 編集部メンバーは、それぞれ得意分野に合わせて以下の資格を取得しています。

・ペットフーディスト
・ホリスティックケア・カウンセラー・ペット栄養管理士
・犬の食事療法インストラクター上級師範
・愛玩動物飼養管理士 など

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