愛犬のごはん~量は合ってる?カロリー計算をしてみよう

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愛犬のごはん~量は合ってる?カロリー計算をしてみよう

スタッフコラム66話目

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みなさんは愛犬に与えている食事のカロリーを意識したことがありますか?
愛犬によっては小食だったり、食いしん坊だったり、食べる量もかなり差があるものですよね。
私(筆者山本)が生後2カ月で迎えた子犬のごはんについて、実際に与えている量と一般的に言われている月齢にあったカロリーとの違いを知りたいと思い計算してみました。

今回はペットフーディストの山本が愛犬の必要エネルギー(カロリー)の計算、手作り食やトッピングの際の肉の量の求め方を説明します。

我が家に迎えたばかりの子犬(小型犬)はドライフード(子犬用小粒タイプ)を食べています。給与量は生後2ヶ月時から生後4カ月の間におよそ2倍に増えました。この時期はほんとうに成長が早く、毎朝、体が大きくなっていることに驚くほどでした。

小型犬の場合は生後4カ月までが一番成長する時期でエネルギーも多く必要。生後4カ月から8カ月くらいまでに少しずつ体重当たりの必要エネルギーは減っていき、成犬の必要エネルギーに近づきます。一般的に生後8カ月を過ぎれば子犬用から成犬用のフードに変える時期でもあります。(中型犬、大型犬はもう少しゆっくりです)

子犬らしい丸みのあるラインをキープできるようにフードの量やおやつを調整していましたが、与えているフードのラベルで確認するとメーカー推奨量とほぼ同等のカロリーでした。我が家の子犬はこのメーカーでの一般的なカロリー消費量だったというわけですね。ちなみに先代も同じ犬種ですがこれほどの量は食べなかったのでやはり個体差は大きいと感じます。

そろそろドライフードから少しずつ手作り食に移行したいと思い、一般的な計算方法での必要カロリーを調べることにしました。

我が家の子犬に与えたドライフード120gは456kcal分です。それ以外にもお散歩やトイレトレーニングなどで鶏肉やおやつを食べさせたのでそれを加えると一日におよそ500kcalほど摂取しています。

 

犬の必要エネルギー量を計算する方法はいくつかありますが、今回は一番多く使用されている計算式を用いました。

1 愛犬の体重(㎏)0.75×70

こちらは安静時エネルギー要求量(RER)です。
動かなくても一日に使うエネルギー量(カロリー)のことです。

2 RER×係数

こちらは必要エネルギー要求量(DER)です。
①で求めた数字(RER)に、子犬の成長段階レベルや不妊処置(避妊・去勢)、肥満などといった愛犬の状態にあった係数をかけると実際に一日に必要なカロリーを出すことができます。

(係数表)
係数表

 

0.75乗を√ボタンのある計算機で求めるには次の手順になります。

例)生後4ヶ月体重3kgの場合は、30.75×70×3(生後4ヵ月の係数)を求める場合

①「3×3×3=」を入力
②√(ルート)のボタンを2回続けて押す
③「×70×3=」を入力

 

ちなみにiPhoneの場合、通常の計算機ボタンを押して横向きにすると次の計算機が使えます。
この場合は、3の次に下の写真の位置にあるXyを押してから 0.75×70×3=で478(kcal)と出てきます。

①「3」を入力
②下の写真の位置にあるXyを押した後、「0.75」を入力
③「×70×3=」を入力

結果、我が家の子犬は見た目の体型を維持するために調整したカロリーもメーカー推奨量でも一般的な月齢と体重から求めるカロリー計算でも、およそ450~500kcalあたりで良いということがわかりました。

iPhoneの計算機アプリ画面

ちなみに成犬で体重3kg(避妊、去勢済み)、不妊処置済の係数1.6で計算すると、必要エネルギー要求量(DER)は255kcalになります。(30.75×70×1.6)

生後2ヶ月から4ヶ月といえば一番成長度合いが高いときであり、成犬の2~3倍のエネルギーが必要と言われますが、我が家の子犬は500kcal食べていたのでおよそ成犬の2倍近くでちょうど良い体型でした。 これでもうんちの量がとても多くて食べ過ぎではないかと思うくらいです。3倍も与えていたら確実に肥満になりますね。情報はあくまで参考までとして実際の愛犬にあった食事を与えましょう。

手作り食、トッピングやごほうびに肉を使うことが多いと思います。もし与える量がわからない場合は、一度計算で求めた量を基準にしてみることをおすすめします。

あくまで計算例としてですが、一日の必要摂取カロリーが500kcal、与えているフードのタンパク質量は30%の場合。
タンパク質を肉の重量に置き換えると、

500(kcal)× 0.3 ÷ 4 × 5 = 187g

187gが完全手作り食の場合に一日に与える肉の量です。これは体重当たりの必要エネルギーがピーク時のものなので今後は少しずつ減らしていきます。

500(kcal)*1 × 0.3*2 ÷ 4*3 × 5*4 = 187g

注釈

*1:500(kcal)⇒一日に必要なカロリー
*2:0.3⇒フードに含まれるタンパク質量30%のこと。
*3:4⇒肉のタンパク質1gあたりのカロリーのこと。
*4:5⇒タンパク質は肉の重量のおよそ1/5含まれるから5倍にすると肉の重量になる。
(フードのカロリーにタンパク質の割合をかけて4で割ったものがフード中のタンパク質量。それを5倍にするとおよその肉の重量になります。)

トッピングの量をフードの1割分と置き換える場合、187g×0.1=18.7g
およそ20gの肉をトッピングやおやつで与えられます。生ですと小さめのささみ1/2本分くらいです。

フードを半分に減らす代わりに肉のみをたっぷり与えるなど栄養バランスを崩すような極端な与え方にならないように注意してくださいね。

今回は、愛犬の摂取カロリーについて計算方法をお伝えしました。必要カロリーは体質、運動量などによってもずいぶん差が出るものですので数字だけに縛られないようにした方が良いですね。

まずは愛犬の無理なく食べられることや体形維持ができるかどうかを優先すると良いでしょう。

フードやサプリメント選びにお困りの際は、お気軽にGREEN DOGのごはんの窓口にお問い合わせください。

編集後記(ごちそうアレンジ)

今回はうちの子(生後4カ月の子犬)に作っているトッピング例をご紹介します。

使った商品

京合鴨手羽先 煮こごりなど材料

成分値:粗タンパク質 17%以上、粗脂肪 10%以上、粗繊維 1%以下、粗灰分 5%以下、水分 65%以下 1袋100g(煮汁込)で134kcal

関節が気になるパートナーにうれしいコラーゲンがたっぷり。寒い時期は特に気をつけたいものです。少しだけ温めてからトッピングするのがおすすめですよ。

こちらの商品1袋にはタンパク質が17%含まれます。
100×0.17=17g
我が家の子犬が一日に必要な摂取カロリーからタンパク質量を求めると、500(kcal)×0.3÷4=37.5gこの商品1袋で、一日に必要なタンパク質量のおよそ半分が摂れることになります。

こちらは骨入り(やわらかいのでそのまま与えられるもの)なので、あとは野菜や白米を足したらバランスよい手作り食になります。 子犬のために柔らかく似たブロッコリーとかぼちゃ、すりおろし生にんじん、炊いた白米を混ぜて4日分のトッピング用にしました。
はじめての鴨肉はとても良い匂いだったらしく、まずは体にこすりつける動作がありました。それほど子犬にも魅力的なごはんだったようです。 問題なく平らげてくれました。

iPhoneの計算機アプリ画面

みなさんも冬の養生ごはんや、たまのご馳走ごはんとして、いかがでしょう。
こちらからご購入いただけます。

京合鴨手羽先 煮こごり

京合鴨手羽先 煮こごり

京合鴨の手羽先を骨も丸ごとやわらかく煮込んだ煮こごりレトルト

商品を見る

この商品を使ったレシピ

ポテトとかぼちゃのローストチキン風

ポテトとかぼちゃのローストチキン風

(作るよろこび 食べるたのしみ わんレシピへリンク)

レシピを見る

筆者

愛犬とペットフーディスト

ペットフーディストアドバンス・ホリスティックケア・カウンセラーペット栄養管理士犬の食事療法インストラクター上級師範

山本 由能(やまもと ゆの)

現在の愛犬との生活がきっかけで犬の食事や心のケアについて勉強を始めたことがご縁となりGREEN DOGへ。
自身も飼い主のひとりとして愛犬との生活を楽しみ介護も経験。
日々の業務では主に犬の栄養学や健康維持に関する情報を発信しています。

GREEN DOGへようこそ はじめての方へ伝えたい、わたしたちのこだわり。

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