愛猫のダイエットを始める前に確認したいのは、本当に痩せる必要があるか、健康状態に問題が無いかです。わからない場合は、まずは獣医師による健康診断を受けることをおすすめします。愛猫がダイエットを始めるのに適した状態であるかを確認できます。
猫の適正体重はどれくらい?
ダイエットをする場合、最終目標は適正体重ですが猫の種類や年齢により異なります。判断が難しい場合は獣医師に愛猫の理想的な体重を聞いてみるといいでしょう。
平均体重例
小型は2~3kg:シンガプーラ
中型は4kg前後:日本で一番飼育頭数が多い混血猫(ミックス)など
大型は6kg前後:メインクーンやラグドールなど
超大型は8kg前後:サイベリアン・フォレスト・キャット
個体により骨格の大小には差がありますので、猫種の平均体重はあくまで参考程度とし、愛猫の体型がどういう状態であるかを把握することが大事です。
体型チェック
猫のボディコンディションスコア(BCS)という体型の指標となるものがあります。理想体型はBCS3に表記されているとおり、両脇を触ってみると肋骨は感じられるものの、見た目からは見えない状態(長毛の場合は触ってみることが大事)上から見てわずかに腰のくびれが確認できる状態です。
参考:環境省「飼い主のためのペットフード・ガイドライン ~犬・猫の健康を守るために~」
適切な食事量とは
猫の体重、活動レベル、年齢に基づいて適量を知ることが大事ですが、キャットフードについてはメーカーごと、種類ごとに給与量は異なります。
なぜなら各フードによって使われている材料や加工法、さらにはメーカー独自の栄養学の考え方にも違いがあるからです。
まずは、キャットフードに明記されている給与量通りに与えることが大事です。それを元に愛猫にとって多いか少ないかを判断して調整を行います。
ダイエットを行う場合、理想体重の給与量を与えます。もしこれまで与えていた量から大幅に減らさないといけない場合は、1週間以上かけて正しい給与量に近づけてください。急に少なくなると愛猫にストレスを与えてしまうからです。
また、理想体重通りの給与量を与え続けても体型維持が難しい場合、メーカー推奨の給与量より減らすのは3割未満で調整します。3割以上減らさないと理想の体重を維持できない場合、そのフードよりもカロリーが低いフードに変えてみましょう。健康維持に必要な栄養素(カロリーのないミネラル・ビタミン等)が不足することを避けるためです。
遊びやエクササイズ通じて、愛猫が充分に運動できるようにしましょう。運動量を増やすことはストレス軽減も期待できます。いたずらや噛み癖などの悩みも運動不足が原因であることが多いからです。ただし、急激に運動量を増やすことは避けてくださいね。