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愛犬にパイナップルを与えるメリットと注意点
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みなさんは愛犬にパイナップルを与えるというと驚かれますか?
生食派の手作り食ではめずらしい食材ではありませんが、最近は薬膳でもパイナップルの情報をみかけるようになりました。生食、薬膳、どちらの視点からもパイナップルが持つ栄養素には魅力があります。
今回は犬猫の食事の専門家であるペットフーディストが、愛犬にパイナップルを与えるメリットと注意点をお伝えします。
パイナップルは犬に与えられる果物
パイナップルは、犬に与えられる果物です。特に犬に与えてはいけない毒性は含みません。
もちろんシロップ漬けのようなものではなく、生の熟したパイナップルのことです。
トロピカルフルーツとして夏には食べてみたくなりますが、分厚い皮を切るのがおっくうでないでしょうか。私自身もなかなか丸ごとは手が出ず、皮を剥いてカット済みのパイナップルを選んで買っています。
味の魅力は酸味と甘味。特に旬の夏はさわやかな気分にさせてくれますね。 パイナップル特有の酸味について、犬が嫌がって食べないのではという声を聞くことがあります。実は犬のごはんのためにリンゴ酢、梅干しなどを使うことがあり、与えてみると意外と気にせず食べるということがわかります。
ただし、私たちの体の反応と同じように考えてください。空腹時に酸味のあるものは避けたいですよね。何かに混ぜた状態で与えることがおすすめです。詳しくは後の項で説明します。
愛犬にパイナップルを与えるメリット
栄養素
疲労回復のサポート(クエン酸、ビタミンB1)
パイナップルには柑橘類やリンゴに多く含まれる有機酸の一種クエン酸と栄養素をエネルギーに変換する際に使われるビタミンB1が豊富です。有機酸は気分をリフレッシュするだけでなく 胃酸分泌のサポートもしてくれます。しっかり食べてエネルギーを養うのに役立つ成分たちです。
体のいきいき(ビタミンCが豊富)
ビタミンCは美容に欠かせないことで有名です。細胞の新陳代謝や老化に係わる活性酸素を除去することにも役立ちます。柑橘系に多いビタミンですがパイナップルにも含まれています。
消化のサポート(タンパク質分解酵素を含む)
ブロメリンというタンパク質分解酵素を含みます。酢豚やステーキに添えられることがあるのは肉を柔らかくする働きが期待できるからです。
軟便・便秘のサポート(不溶性食物繊維が豊富)
不溶性食物繊維が豊富です。この繊維は食べ物が腸内を移動するスピードを遅らせしっかり水分を吸収できるので軟便の際に役立つ場合があります。反対に便の量を増すことで腸を刺激して蠕動運動をサポートする場合もあります。たくさん与えると逆効果になるのでいずれにしても少量ずつで様子をみることが大事です。
薬膳的効能
夏バテ予防(解暑)
暑さ、熱が不快感となる夏の邪気を取り払うことが期待できるといわれています。
消化不良の改善(消食)
タンパク質分解酵素や胃酸分泌に役立つ栄養素を含むので、結果的に消化不良の改善につながるということがいえます。
関連商品
パイナップルを含むドライフード。
ブロメライン酵素を含み、消化のサポートになるパイナップルの茎を使用しています。
デイリーフォルツァ アダルトミニポーク(小粒)
FORZA10(フォルツァディエチ)低アレルギーを意識した、単一タンパク(豚肉)フード※小粒タイプ。
デイリーフォルツァ アダルトミニホース(小粒)
FORZA10(フォルツァディエチ)低アレルギーを意識した、単一タンパク(馬肉)フード※小粒タイプ。
デイリーフォルツァ パピーフィッシュ
FORZA10(フォルツァディエチ)低アレルギーを意識した、単一タンパク(魚)の子犬用フード。
デイリーフォルツァ アダルトミニフィッシュ(小粒)
FORZA10(フォルツァディエチ)低アレルギーを意識した、単一タンパク(魚)フード※小粒タイプ。
くだもの系おやつ
パイナップル以外にもクエン酸を含むくだものがあります。手軽に少量ずつ与えられる商品をご紹介。フードにトッピングでもおやつでも与えられます。
くちどけやわらかゼリー りんご
きなりりんごの旨みたっぷりなやわらかゼリー。
くちどけやわらかゼリー もも
きなりもものおいしさ味わえるやわらかゼリー。
こんな愛犬におすすめ
夏の暑さが苦手、肉のおやつを減らしたい(ダイエットを意識したい)
パイナップルには消化のサポートや便通の改善といったお腹の健康に役立つ成分が含まれます。お腹の調子が気になるときに使ってみると良いでしょう。
特に夏の暑い時期に体がだるくなってしまうようなタイプにはおすすめです。暑さで消化機能が衰えている可能性がありますので、その場合はまずは消化に良いものを与えることも大事です。
パイナップルを細かく刻んでごはんに混ぜてから与えてみてはいかがでしょう。特に手作り食の場合は肉を柔らかくすることが期待できます。
ただし消化酵素が含まれるといっても食材の中に含まれる量はわずか。症状によってはサプリメントで消化酵素を補うこともご検討ください。もちろん、体調が崩れている場合には早めに動物病院で診てもらってくださいね。
少しダイエットを意識したい愛犬には、肉の量やドッグフードを少し減らしてパイナップルを混ぜてみてはいかがでしょう。
注意点と与える量
愛犬に与える際の注意点
繊維質が多いので一度に与える量はわずかにしましょう。
パイナップルは犬に与えても大丈夫な果物のうえ、健康維持に役立つ成分も豊富。ですが、与える量はわずかです。
というのも繊維質の量が多い食材だからです。繊維質はお腹の健康に良い反面、与える量を間違えると下痢または便秘を助長するなど、健康を害することにもつながります。
与えすぎは糖質過多で太ってしまいます。
パイナップルは果物の一種ですので糖質も多く含まれます。エネルギーとして使わない分は脂肪になり体についてしまいます。肉やドッグフードを減らす代わりにパイナップルを加える方法をお伝えしましたが、パイナップルを与えすぎると逆に太ってしまうので注意してくださいね。
ここでは、与える量の目安をお伝えします。
パイナップルの一切れは、なんとなく三角形に近いイメージです(写真をご参照ください)
写真の左側の1切れは、厚さ1㎝程度で縦の長さが2.5㎝ほど。およそ9g(5kcal)です。
右側はパイナップル1切れ(9g)を微塵切りにした状態。小さじ1の摺り切りより少し多めくらいの量です。
◆与える量の目安(写真右の大きさを1切れとします)
・超小型犬(~2kg) ...1/2~1切れ
・小型犬(~10kg) ...1~2切れ
・中型犬(~20kg) ...2~4切れ
・大型犬(20kg~) ...4~6切れ
上記はあくまで目安の量ですので、愛犬に合わせて調整してください。
生の果物の酵素が摂れるのはとてもおすすめです。そのままだと刺激が強いと感じる場合はヨーグルトに混ぜるとまろやかになります。
果物の与え方についてはほかもほぼ似たような量だと考えていただくと無難です。
バナナの量はこちらを参照ください
【関連記事】
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まとめ
あまり愛犬のフードでは見かけることのないパイナップルについてお伝えしました。愛犬にも与えることが出来ますが与えすぎないように注意が必要。これは果物全般に言えることです。
少量ずつならとても良い栄養素が含まれるので、ぜひ夏のお楽しみのひとつとして与えてみてはいかがでしょう。
【参考資料】
・八訂 食品成分表(女子栄養大学出版部)
・薬膳食典 食物性味表
フードやサプリメント選びにお困りの際は、GREEN DOG & CATのごはんの窓口にお気軽にお問合せください。