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リンゴは犬に与えてもOK!愛犬にリンゴを与えるメリットと注意点
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リンゴには犬にとっても体に良い成分が豊富な果物です。ただし、愛犬に与える際には充分に気をつけたいことがあります。今回は、愛犬にリンゴを与えるメリットと注意点について説明します。
愛犬にリンゴを与えるメリット
リンゴにはさまざまな栄養素があり、その機能性のメリットはヒトも犬も変わりはありません。特に愛犬のためのメリットとして注目したいものが3つあります。
有機酸
リンゴに含まれるのは、クエン酸、リンゴ酸と呼ばれるものです。これらは疲労物質である乳酸を減らすことに役立ちます。また、消化吸収をサポートしてくれるので胃の働きが弱ってきているときなどに摂りたいものです。
夏の暑さが厳しくなるころにはリンゴをすり下ろしを少量だけドライフードに混ぜてあげるのも良いでしょう。
ペクチン
ペクチンは水溶性食物繊維の一種で、水分をよく吸収して粘性(とろみ)を持ちます。これにより、胃腸の内容物の移動がゆっくり進むため、空腹感を抑えたいときに役立ちます。また、善玉菌のエサとなるため、腸内環境を整え、お腹の健康維持にも役立ちます。
ポリフェノール(プロシアニジン)
リンゴに含まれるものはリンゴポリフェノールと呼ばれますが、その中でも多い割合を占めるプロシアニジンという成分が近年注目されています。
皮だけでなく果肉にも含まれるものなので、リンゴの皮をむいて食べても摂取できます。
体の中の細胞が働く際に起きる酸化(さびつくこと)を防いでくれます。酸化は老化の大きな原因です。特に梅雨時の気圧の変化や夏の暑さなど体内機能の調整が大忙しの時期には抗酸化成分を意識してあげましょう。
また、糖や脂質の代謝(エネルギーに変える)を助けるため、疲れやすいときや、食べすぎ、運動不足の傾向があるときにもおすすめです。
与える際の注意点
大きさ
犬に与えても良い果物はイチゴ、バナナ、なども身近ですよね。意外にもリンゴは一番与える時の大きさ、形状に注意が必要です。
意外にもリンゴを喉に詰まらせる事故が多いのです。犬は肉食動物の歯を持つため、飲み込める大きさのものなら噛まずに飲み込んでしまうという食べ方をします。特に好物を目にした時や取られまいと焦っているときには大きなままで飲み込んでしまいがちです。
リンゴはイチゴやバナナのように柔らかくつぶれないため、喉に詰まらせるとやっかいです。たとえばサイコロ状に小さく切ったものでも、喉を詰まらせる事故が起きています。
心配のない切り方として「薄切り」をおすすめします。たとえば、チワワやトイプードル、イタリアングレーハウンドなど、口の小さな犬に与える際には、厚さ2ミリくらいの薄切りにして与えることをおすすめします。老犬など嚥下(飲み下す)能力が衰えているタイプには、すりおろしたものを与えると良いでしょう。
皮・種・芯
国産のリンゴは皮付きで食べる方も多いですが、犬には消化に負担がかかることがあります。特に胃腸の働きが弱っている愛犬には、皮を完全に剥いてから与えるようにしましょう。種と芯は消化の過程で中毒物質に変化するため、与えないでください。
量
犬は雑食性の肉食動物であるため、果物の消化もできますがたくさん食べることには適していません。たくさん与えると軟便や下痢になる可能性もあります。
また、リンゴにもアレルギー反応が出る可能性はありますので、初めて与える際は少量で様子をみましょう。
目安量として、小型犬なら薄切りを3枚程度、すりおろし小さじ1杯程度までが1回の食事分です。
また果物には糖質が多く含まれます。多く与えると肥満に繋がります。特に糖質制限が必要な症状がある愛犬には、必ず獣医師に確認してから与えるようにしましょう。
与えるタイミング
消化を助ける働きもあるので、フードといっしょに与えるのはおすすめです。先述しましたポリフェノール(プロシアニジン)の恩恵を受けるためには、リンゴが酸化(茶色くなること)しないうちに与えましょう。
すぐに与えられないときは、切ったりすりおろしたりしたときに、リンゴ酢やレモン水をかけておくといいですよ。
胃の働きを活発にしたい場合は、食事の30分くらい前にリンゴだけを与えるのもおすすめです。
まとめ
リンゴは多くの愛犬が喜んで食べる果物で、自然の恩恵を与えられるのはうれしいことです。手に入りやすく身近な果物ですし、英語では「1日1個のリンゴは医者を遠ざける(An apple a day keeps the doctor away)」という格言があるほど、その素晴らしさが昔から注目されています。
食べやすいサイズや与える量に注意しながらリンゴを摂り入れてみませんか。