シニア犬と元気に暮らす秘訣【第5回】インタビュー:車イスを使っているパートナーを訪ねました
私たちよりはるかに速いスピードで年を重ねていくパートナーたち。
一緒に過ごした時間が長いからこそ、互いに分かり合い、ゆっくり流れる幸せな時間を楽しむ。
それが、シニアになったパートナーと暮らすということ。
たとえば、病気の後遺症で肢が思うように動かなくなったり、不慮の事故で肢を失ったり、高齢で寝たきりになったり...歩行困難になって元気まで失ってしまったパートナー(愛犬)に、私たちはオーナーとして、いったい何をしてあげられるのでしょうか?
「もう一度歩かせてあげたい」「思いっきり走らせてあげたい」「イキイキとした笑顔が見たい」そんなオーナー様の想いをカタチにする方法のひとつに"車イス"という選択肢があります。
私たちは、歩行が困難なパートナーのために車イスを購入したオーナー様からこれまでの経緯や車イスに対する疑問、今の想いなどを聞くことができました。
インタビュー:車イスを使っているパートナーを訪ねました
小西様宅を訪れた私たちを最初に出迎えてくれたのは、シールちゃんと一緒に暮らすさくらちゃん。シールちゃんは、ゲージの中でシッポをパタパタと振って私たちを歓迎してくれました。
ある日、シールちゃんは転落事故によって後肢が不自由に。
散歩が大好きで食欲旺盛、病気もしないし17歳とは思えないほど活発だったシールちゃんは、家族の外出中、いつもバルコニーで留守番をしていたそうです。 ある日の留守番中、シールちゃんはバルコニーからあやまって転落。3m下の地面に落ちてしまったのです。すぐに、動物の総合病院でCTやMRIなどさまざまな検査を行いました。診断結果は「腰椎と胸椎の損傷」。シールちゃんはもともとヘルニアを患っていたそうで、事故によってその部分をさらに痛めてしまったのだとか。「もう後肢は動かないかもしれない」それが、獣医師から告げられた言葉でした。
「シールの落ちこみは私たちよりもひどくて...」
そう話す小西様。シールちゃんの転落のショックは2週間も続いたそうです。事故からしばらくは大好きなごはんも食べられず、心細くてクンクン夜鳴きをしていた時期も。30kg近くあった体重が18kgにまで落ちてしまったのだとか。けれど、一緒にいるさくらちゃんがシールちゃんの心の支えになったからか、2週間目から少しずつ食べ物を口にするようになり、自分の後肢が動かなくなったことを徐々に受け入れ始めたといいます。3週間経った頃には食欲も戻り、前肢だけで部屋の中を移動できるまでになりました。
「一生懸命生きようとするシールの姿を見て、どうにかならないものかと獣医さんに相談したんです」シールちゃんの主治医は、小西様に犬専用の"車イス"があることを教えてくださったそうです。
散歩が大好きなシールちゃんのため、思い切って犬専用の「車イス」を購入。
「車イスに関しては、『本当に乗ってくれるのかな?』という不安がありました。とても大きな買い物なので」そんな小西様ですが、車イスという存在自体に抵抗や偏見はなかったといいます。なぜなら、『散歩が大好きだったシールを、とにかくもう一度歩かせてあげたい』という強い想いがあったから。そして、何よりも『シール自身が歩きたがっている』と感じたから。 だから、どんな手段を使ってでもシールちゃんにもう一度自分の肢で歩かせてあげたかったそうです。小西様はさっそくインターネットで車イスを検索。
数ある車イスの中から「K-9 Carts」を選んだ理由は、機能面はもちろん、色もデザインもシンプルでかわいかったからだとか。数日後、車イスが家に届きました。転落事故からちょうど1ヶ月後のことでした。
初めて車イスに乗った瞬間、瞳がウソのようにキラキラ輝きだして...。
車イスが届いた日、さっそく「K-9 Carts」のパーツを組み立ててシールちゃんを乗せてみることに。
「組み立ては意外に簡単だったし、サイズが自由に調節できてシールにぴったりフィットしました」小西様はうれしそうに話してくれました。完成した車イスに、シールちゃんは何のためらいもなくすんなり乗ってくれて...と、次の瞬間!小西様は目を疑がったといいます。 シールちゃんの瞳がウソのようにキラキラと輝きだし、車イスに乗ってゆっくりと歩き出したのです。 そして、散歩に行けると思ったのか、なんとそのまま玄関まで走っていったのだそう。
「もう感動して泣きそうになりましたね。ただ『歩く』というシールの行動がこんなに嬉しいなんて」小西様はその時のことを思い出して、涙ぐんでいらっしゃいました。車イスという「肢」を手に入れたシールちゃんは、その後心身ともにどんどん元気になっていったそうです。
毎日の練習のおかげで、車イスを少しずつ乗りこなせるように。
現在シールちゃんは、毎日バルコニーで車イス歩行の練習をしています。シールちゃんが疲れるといけないので、慣れるまでは約20分間と決めているそうです。今回、私たちにもその様子を見せてくださいました。シールちゃんは体が大きいため二人がかりで乗せていましたが、数分であっさり装着完了。シールちゃんは、車イスに乗ったとたん広いバルコニーを勢いよく駆けていきました。その表情は本当に楽しそうで、見ている私たちまで思わず笑顔になりました。
歩いたり走ったりクルンと方向転換したり、前肢を折り曲げて器用にひと休みしたり...。1ヶ月間の練習のおかげか、シールちゃんは車イスをすでに乗りこなしているようにみえました。
「軽いし装着しやすいし、音も静かだし小回り利くし、本当に買ってよかった」「まだ練習段階だけど、もう少し慣れたら外に出て道や公園で思いきり歩かせてあげたいですね」小西様は目を細めてしみじみとおっしゃっていました。
小西様の今の想いは...「笑顔と元気を与えてくれた車イスに感謝」。
シールちゃんは下半身の感覚がないので、排泄物の処理などのお世話をされている小西様には、毎日大変な苦労や心配ごとがあると思います。けれど、小西家にはまわりに苦労を感じさせない明るさがあります。「明るい介護」という印象を受けました。その雰囲気を作っているのは、小西様のポジティブな性格とシールちゃんの精神力の強さかもしれません。 『病は気から』という言葉があるように、突然肢が不自由になってパートナーが肉体的・精神的に弱ってしまったとしても、パートナーを想う気持ちがあればきっと乗り越えていける、今回の訪問ではそんな家族の絆も強く感じました。
小西様が車イスの練習の他に、毎日シールちゃんにしてあげていることがあります。それは、後肢のマッサージ。動かない肢をそのまま放置していると、筋肉がどんどん衰えていきます。だから、肢を揉みほぐして筋肉の衰えを抑えているのです。また、マッサージをすることで血行促進や老化防止にもつながります。小西様の愛情のこもったマッサージで、シールちゃんは日々癒されているのでしょうね。
また、小西様はシールちゃんにもさくらちゃんにも毎日話しかけることを欠かさないといいます。 「私たちはシールの介護に関してあまり神経質にならないよう、楽しい会話を心がけています。犬は飼い主の気持ちや行動にとても敏感ですから。2頭とも、話しかけるとうれしそうに耳を傾けてくれるんですよ」
シールちゃんの後肢をやさしく揉みほぐしてあげながら、最後に小西様はこう話してくださいました。
「正直、本当にシールが歩けるようになるのかは半信半疑だったけど、『何もしないよりは』と思い購入したんです。今、この車イスはシールと家族に笑顔と元気を与えてくれています。車イスとの出会いに、本当に感謝しています。」
インタビューを終えて...
「パートナーに車イス?」と少し大げさに思われる方もいらっしゃると思います。 でも、パートナーが車イスに乗るということは、私たちが歩行器や松葉杖を使うことと同じようなもの。肢を支えてくれるアイテムを手に入れたことで、パートナーがもう一度自分の肢で歩けるなら、家族みんなが笑顔になれるなら...こんなうれしいことはないと思いませんか。
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他にも、「K-9 Carts」を愛用中のお客様からうれしい声が届いています!
「K-9 Carts」を愛用中のお客様の声
オシッコもうんちも上手にできるように。一緒に旅行もしています!
(「凡ちゃん」コーギー・10歳)
凡ちゃんもだいぶ慣れて、オシッコもうんちも上手にできるようになりました。走りまわることはしませんが、いっしょに旅行もしています。これからもこの調子でできるだけ長く過ごさせてあげたいと思っています。
何の躊躇もなく、歩きはじめて感激!散歩が楽しみになりました!
(「ラブちゃん」ラブラドールレトリバー・14歳)
主人と組み立てて、夕方の散歩に少し乗せてみました。何の躊躇もなく足を運び歩きはじめて、驚きと感激でした。まだ微調整が必要ですが散歩が楽しみです。本当にありがとうございました!
すっかり身体の一部になりました!車イスに出会えたこと、心から感謝です。
(「モコちゃん」シェルティ・12歳)
車イスはすっかり身体の一部となり、食事や排泄など車イスに出会っていなければ家族みんながダウンしていたであろうと家族みんなで感謝です。モコちゃんにとってもわたしたちにとっても奇跡的に助かった命。穏やかに生活できて心よりありがたく思っています。
「歩ける」と感じたことでパートナーの気力が回復しました!
(「ドリーちゃん」ゴールデンレトリバー)
車いすに乗るようになってから、お散歩が大好きな元のドリーに戻りました。 余命1週間と言われていたのに、もう2ヶ月も経ちます。一回でも歩かせてあげたいと思ったのが思わぬ延命効果となり、思い切って買って本当によかったです。前肢にもどんどん筋肉がついてきて、車いすでの歩行も上手くなりました。「歩ける」と感じたことが本人の気持ちを引き上げたのでしょうね。
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