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愛犬のむくみを解消!利尿作用のある食べ物やハーブをご紹介
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だんだん気温が上がってくる時期は、愛犬の水分摂取量も増えるなか、暑い中の外出なのになかなか水を飲んでくれない愛犬もいるかと思います。今回は、愛犬の水分摂取について再確認しておきたいことや、身近な植物で上手に水分補給しながら、新陳代謝を維持する方法についてお伝えしたいと思います。
水分は足りていますか?水不足の確認方法
夏場の外出では気温もさることながら、水分摂取量不足によっても熱中症などの事故が起きやすくなります。それ以外でも、腎機能が低下しているために喉の渇きを感じにくくなっている場合や、遊びに夢中になりすぎて水分摂取を忘れてしまうような愛犬もいるので、「あれ?」と思った時は、水分が足りているか確認してあげるといいでしょう。
皮膚弾力確認方法

参考書籍:愛犬救命マニュアル(愛犬救命協会)
背中側の皮膚を引っ張り、パッと手を放します。正常であれば1.5秒以内に元に戻ります。
脱水状態だと、皮膚は戻らないか戻りが極端に悪くなります。
脱水に気づくにはいつも「正常」の状態を把握している必要がありますので、ぜひ試してみてください。
1日の必要水分量の目安は?
犬に必要な1日の水分量の目安は、運動量や気温などにもよりますが、体重1kgに対して40~60ml、または1日の必要摂取カロリーとほぼ同じくらいが必要量と言われています。
体重1kgにつき90ml以上飲んでいる場合は多飲を疑いますので、獣医師に相談してみてください。
また、1日に必要な目安量は飲み水だけではなく、食事に含まれる水分も含みます。
さらに詳しい情報は、愛犬が水を飲まない理由とは?量の目安や対処法をご紹介をご覧ください。
おしっこを促して体の水はけをよくしよう

むくみ(浮腫み)はなぜ悪い?
気温が高くなってくると、ついついたくさん水分を摂取して、むくんでしまったという経験のある飼い主さんも多いのではないでしょうか?実は愛犬たちも同じくむくむことがあります。むくみは、皮膚のすぐ下に余分な水分が溜まってしまっている状態のこと。この水分に本来体中に行きわたるはずの栄養素や体から捨ててしまいたい老廃物など、すみやかに運ばれるべきものを含んでいます。
むくみをそのままにしておくことは、栄養素が行きわたらない、老廃物が体に残ったままになるということで、次のようなデメリットがあります。
・不快感
・体の機能低下
・免疫力低下
・皮膚のかゆみ
・冷え
・水分不足(夏バテ)
など
体内に水分が溜まると冷えが生じるので、特に夏は冷房のダメージや免疫力の低下などにも結び付く可能性が高くなります。
※一過性ではなく、病気による症状としてのむくみもあります。気になる症状がある場合には獣医師に診てもらってください。
むくみを解消するには
むくみを解消するには利尿作用のある食べ物やハーブティーがおすすめです。
利尿作用とは、尿量を増やし体の余分な水分を排出することです。体内に蓄積された余分な水分や老廃物が排出されるため、むくみ改善のほか、新陳代謝促進など健康増進の効果が期待できます。
こんな症状の愛犬は特に意識しよう
- 足先やリンパなど触るとぷよぷよしているように感じるができます。
- 持病(心臓病や腎臓病、運動障害等)があってむくみやすい(カリウム制限や投薬を行っている場合は獣医師に相談のこと)
- 水分の摂取量が多い割に排泄量が少ないように感じる
- 泌尿器感染症にかかりやすい
- 運動不足
利尿作用が高い食べ物
きゅうり、スイか、メロン、バナナ、ビーツ、リンゴ、大根など
利尿作用が高いハーブ
コーンシルク、ネトル、ドクダミ、カモミール、リンデン、イチョウ、パセリなど
ヒトにも犬にもおいしい!『コーンシルクティー』
利尿を促すハーブとして知られるコーンシルクティーは、ほんのりとした甘みが人にも犬にもおいしいお茶です。
コーンシルクは豊富なカリウムを含むことから利尿作用が高く、尿路の炎症や結石予防などに使われてきました。その作用は元々医薬品として指定されていたほどです。

コーンシルク(とうもろこしのひげ)の情報
学名:Zea mays
和名:トウモロコシ、トウキビ、ナンバン 南蛮毛
科名:イネ科
使用部位:雌しべの花柱
成分:フラボノイド、アルカロイド、アラントイン、サポニン、リノール酸、粘液質、ビタミン、カリウム、糖質など
効能:利尿、血糖降下、血圧降下、抗コレステロール、緩和、止血、穏やかな胆汁刺激、粘膜の潤滑(特に尿路)
使用上の注意:特に安全と言われていますが、花柱(めしべ)の部分ですので、花粉症をお持ちの場合はご注意ください。
コーンシルクティーの作り方
コーンシルクティーは、とても簡単に作ることができます。
夏場は入手しやすく、一度作ってみると「今まで捨てていたなんてもったいない!」と思うくらい香ばしくておいしいので、ぜひチャレンジしてみてください。
ふだんはあまり水を飲まない愛犬でも、ほんのりとした甘みを気に入って飲んでくれるかもしれませんし、たくさん水分を摂取する愛犬には体内で溜まらないように利尿を助けることが期待できます。
1.ひげを実から外して茶色の汚れた部分を除く。
2.2~3日天日乾燥させる。※このままでも使えます。
3.鍋やフライパンなどで油をひかずに茶色くなるまで乾煎りする。
(真っ黒にこげないように注意!)
4.できあがったコーンシルクティーは湿気が入らないように密閉容器などに入れて保管。
愛犬に水分を摂らせる工夫
・ウェットフードを利用する
・飲み水に味をつける
・水分の多い夏野菜や果物を適量与える
やはり、積極的に水を飲まないタイプには、食べ物に水分が豊富に含まれているものを与えることや、飲み水そのものに好きな風味付けをしてあげると水分摂取量を増やすことに役立ちます。
さらに詳しい情報は、愛犬が水を飲まない理由とは?量の目安や対処法をご紹介という記事を参考になさってください。
ハーブを利用した犬用フード類
愛犬用のフード類にもハーブを利用したものがたくさんあります。体のサポートとしていつものトッピングのローテーション(定期的に内容を取り換える)に、水分が気になるときにはぜひ意識してみてはいかがでしょう。
テラカニス グリーンフルーツ&ベジタブル
テラカニスズッキーニ、きゅうり、ほうれん草、フェンネル、ダンデライオン、パセリといったおしっこのサポートに役立つ素材たっぷりです。トッピングや手作り食の野菜代わりにもどうぞ
テラカニス レッドフルーツ&ベジタブル
テラカニスローズヒップ、ラベンダーといったおだやかなおしっこのサポートが期待できるハーブが入っています。トッピングや手作り食の野菜代わりにもどうぞ。
ペットの恵み365 うまみペースト おなかの健康をサポート
その他厳選ハトムギ、ドクダミといったおしっこのサポートに役立つ素材を使ったペースト状のおやつです。スティック状なので使いやすさも◎
ビオリオーブ ゴート・ディッシュ(旧ヘルマン)
Bioliob皮膚の健康にうれしいヤギ肉(ゴート)を主にビーツ、そばの実、ブラッククミンシードといったおしっこのサポートに役立つ素材も入った人気のウェットフードです。トッピングや栄養補助食としてどうぞ。
まとめ

今回は夏の体のみずみずしさを維持するためにも利尿を意識した方がいいことをお伝えしました。
コーンシルクは毒性が少なく利尿に配慮したいときに使える食材なので、日常的に愛犬と一緒に飲むことができます。ただし、体質によって向き、不向きがあるので、初めて使うときは少量から試し、徐々に量を増やしていってください。
また、ハーブが好みではない場合、口をつけない可能性もあるので、水の代わりではなく、水の容器とは別にハーブティーの容器を置くことをおすすめします。
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