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愛犬の健康診断(1)~なぜ検査が必要?~
スタッフコラム21話目
みなさんのパートナーは定期的な健康診断を受けていますか?
パートナーが不調のときは病院に行きますが、
健康であっても年に一度は健康診断を受けておくべきです。
今回はなぜ健康でも検査が必要なのか、そのメリットや
何がわかるのかについてGREEN DOGのケアカウンセラーが解説します。
定期的な健康診断のメリット
・病気の早期発見
・パートナーの健康なときの数値を把握できる
・変化のスピードや体質の傾向がわかる
病気を早く見つける
健康診断の検査項目の代表的なものとして血液検査があります。
血液検査では、見た目ではわからない内臓の状態を知ることができます。
不調が出ている内臓はどれか、どれくらい悪いのか、などです。
パートナーは自分から「ちょっと具合が悪いんだけど...」とは言ってくれません。
動物は不調を隠そうとする傾向がありますから。
また、体の中の不調はかなり進行してからでないと自覚がないことが多いですね。
血液の成分は、早めに異変が現れるのです。
<健康な場合の一般的な血液検査でわかること>
・栄養や保水の状態(貧血、水分不足など)
・炎症や感染などの異常
・腎臓、肝臓、胆のうの健康状態
・糖尿病や脂質の異常など
上記の検査で数値に異変があればさらに詳しい検査が必要な場合があります。
早めに治療ができるということは早く治せるということ。
障害の範囲が小さいほどパートナーの負担も少なくて済みますよね。
なぜ健康なときの数値が必要?
検査の数値には参考基準値=正常値があります。
パートナーの検査結果がその範囲内であれば良いのです。
異常値が出た場合、単に正常値との差をみるのではなく、
パートナーの健康なときの数値からどれくらい差があるかが重要なのです。
犬は、体質に大きな差がある種といえます。
ほかの犬とパートナーの正常値にも差があると思った方が良いでしょう。
パートナーの体の変化は思っているよりも早い!
私たちの1年は犬にとって4年分といわれてます。
4倍の早さ!...なんです(筆者はいま痛烈にその早さを感じているところ)
<定期的な健康診断の頻度の目安>
・活動的な成犬7歳頃まで...1回/年
・シニア期のはじめ8歳から11歳ごろまで...2回/年
・ハイシニア期12歳以降...3回/年
上記は小型犬の目安です。
中・大型犬はもう少し早い年齢になりますが
年齢を重ねるごとに頻度を多くした方が良いのは同じ。
ハイシニア期は3回も必要?と思われるかもしれません。
でも、私たちに置き換えると1年に1回と同じです。
それだけ体の変化が早いってことですね。
「もっとゆっくりしてくれるといいのに...」(筆者のつぶやき)
さいごに
健康診断(血液検査)について先日スタッフ内で出た話題。
Aさん「検査の日、朝ごはん抜きがかわいそうだよね?」
Bさん「うちは食べさせてから行ったら、検査は数時間後って言われたわ」
Cさん「へえ!食べさせたならそれなりに診てくれるそうだよ」
と、検査当日の朝ごはんをどうするか皆バラバラでした。
基本は検査前12時間は絶食の方が良いらしいですね。
病院によっても違うのでよく確認してくださいね。
【関連ページ】
・愛犬の腎臓が気になる!慢性腎臓病(慢性腎不全)対策の食事
不明点などありましたら、GREEN DOGのケア・カウンセラーまでお気軽にご相談ください。
ご相談は無料
ごはんの窓口はこちらから筆者
ペットフーディスト、 アドバンス・ホリスティックケア・カウンセラー、 ペット栄養管理士、 犬の食事療法インストラクター上級師範
山本 由能(やまもと ゆの)
現在の愛犬との生活がきっかけで犬の食事や心のケアについて勉強を始めたことがご縁となりGREEN DOGへ。
自身も飼い主のひとりとして愛犬との生活を楽しみ介護も経験。
日々の業務では主に犬の栄養学や健康維持に関する情報を発信しています。